パソコンから解き放たれる

Podcast Now!さんを経由で「デジオ:音声blog座談会 : Hotwired」というのを知り、聴きました。正直、全部聴くのがつらかった。

ほんの少しだけ簡単デジオツールを使って止めてしまったのが分かった気がします。僕がポッドキャストに望んだ空気とか雰囲気とは違ったんです。デジオが。

デジオって既存のラジオの真似事とか、個人の日記のような独り言、誰かと電話をしているような感じ、そんな印象。全部を聴いたわけではないですが。その中に入る抵抗があった。

やはり、一種のコミュニティーが存在するようで、内輪的なノリが存在しているようだ。

僕がポッドキャストに感じてるものとは少し外れているような気がした。どこがというのは、実ははっきり掴んでいない。だから少し使ってみたが、やっぱり違う感じ。

僕はポッドキャストを個人ラジオの延長には考えていない。どちらかと言えばブログの延長だ。そこで少し違う。

ブログの登場は、ウェブ日記を書いていた僕には異質なものを感じていた。そして飛び込んで、確かに違いを実感した。ポッドキャストもラジオとは違うものを感じている。言葉にしにくいが、ルールを変えていくだろう。

ネットのルールは既存のシステムを変えていっている。ブログによってその変化は具象化されてきている。具体的には情報や流通の流れがトップダウンではなく水平方向に。誰もが情報の提供者であり、受信者であり、ハブになれる。

メディアや企業なんかは上から情報を発信するものと思っていたらいつの間にか蚊帳の外だ。もはやメディアも企業も消費者・生活者と同じ高さなのだ。逆に、その輪の中に入らなきゃいけない。

ブログはそれを実証している気がする。いち消費者もメディアも同じ土俵だ。

ポッドキャストはこの流れを早めるだろう。まずは、音声というインパクトだ。やはり文章よりも音声のほうが情報伝達のインパクトがある。そして、パソコンから解放される点だ。

僕はポッドキャストの、パソコンから離れてMP3プレーヤーなんかで持ち運べる点が気に入っている。

たしかに文章も、プリンターで印刷すればパソコンから離れることができるが、家庭ではいまいち手軽じゃない。コストもかかる。しかし、ポッドキャストはiPodとかがあれば実に簡単。毎日数分の作業だ。

この辺は、また考えていきたいが、もの凄いインパクトを僕は感じている。ブログ以上のインパクトだ。どのくらいの人が感じているのだろう。それとも僕の勘違いか。

ここまできたら変化が早いと思う。動画もあっという間だろう。動画はサーバーの負荷という問題があるようだが、P2Pの技術で簡単に解決しそうだ。

変化に対して、恐怖以上の興奮を感じている次第であります。


さて、Podcast Now!さんでピックアップされていた点に少し反応。

・ブログとの違いについて
 テキストを書くブログよりも、しゃべる音声ブログのほうが運営者のパーソナリティがより強く反映される。
 また、ブログはテキストのため書くことの正確性がある程度求められるが、音声ブログはしゃべりのため結構いい加減な内容でも許される。
 あと文章よりも、声での情報のことが後で残っていることが多い。

・敷居はやっぱり高い
 大勢の前で声でしゃべることなので、文章を書くよりは敷居が高い。自分の声を自分で聞くのもあまりないことだから照れるし、友達や親に知られるのはちょっと(笑)。 

・「デジオ」ブームについて
 コンピューター系の雑誌からはあまりデジオの取材は来ないのに、日経新聞やDIME、hanakoといった雑誌から取材が来るのが興味深い。
 ブログのような新しい技術というよりは、どちらかというと文化現象のひとつとして世間に見られているからかもしれない。


ブログのほうがパーソナリティーの色が出る。これは、同じ文章を喋るにしても付随する情報が多いからだ。テンポ・抑揚・大きさ、文章では表現しきれないものが付け加えられる。だから、文章よりも伝わるものが大きい。ファイルサイズの違いくらいに差があるだろう。だからこそ、喋る人間の情報も反映されやすい。

しかし、文章以上にいい加減さが許されるだろうか。それは疑問だ。生放送、ストリーミングならともかく、ファイルとして残るのだ。どうもその点は既存の感覚が残ってるのではないだろうか。

敷居は高いだろう。これは、僕の奥さんも興味を持ちながら始めない理由の1つだ。最初に興味を持ったのは奥さんのほうかもしれない。発信することに関しては。そこで、調べて、出来ることを実証してみせているが始めない。時間がないこともあるが、声をさらすことに抵抗もあるのだろう。

僕はバンドのボーカルでデモテープを作ったりという経験が生きているようだ。普段喋るほうではない。コミュニケーションは苦手。それでも親や友人に聴かれても抵抗は無い。自分の声を聞くのも平気。その辺の最初のハードルはとっくの昔にクリアしているからだろう。こんなもんは、慣れだけの話ですよ。

コンピュータ系の雑誌があまり反応しない点。ブログも最初はそうだった気がする。逆に、特別新しい技術を使っているわけではない。ストリーミング技術よりも簡単なくらいだ。変に知識がある分、コンピュータ系の雑誌は凄さが分からないのではないか。どう反応したら良いのか分からないのかもしれない。

逆に、iPodなんかのブームに付随しての文化現象としてみられてるという現状が笑える。

ポッドキャストは凄い技術なんかじゃない。携帯音楽プレーヤーの普及で、簡単な技術で自由になってきているんですよ。パソコンに縛られず、解き放たれていってるんです。

だから、ストリーミングのネットラジオが簡単に出来ても面白くない。たかがMP3ファイルをアップするだけ。その単純さの面白さ。それを持ってパソコンから離れられる面白さ。そこなんだけどな。

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